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夜這いの民俗学・夜這いの性愛論

1,320(税込)

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赤松啓介
筑摩書房/1200円+税

ほんの数十年前まで、日本の各地には「夜這い」という独自の性文化があった。本書は、一貫して日本人の「性」を庶民の立場に立って追求し続けてきた民俗学者、赤松啓介の集大成。彼は、異端の民俗学者として扱われていたが、晩年になって若い世代に絶大な評価を得たという異例の存在だ。本書では、日本人の性生活の実像を庶民のあいだに分け入り、生き生きとした語り口調で記録した名著。具体的な描写が続くが、それらはあっけらかんとして、むしろ温かささえ感じられる。夜這いという伝統的風習の元に、男も女もおおらかに性に関わっていたことが伝わってくる。現代の鬱屈した性文化や性犯罪と比較すれば、夜這いという風習が、コンプレックスや抑圧を解放する、フェアで柔軟なシステムであったと思わずにはいられない。そしてセックスの「のろい」の力を巧妙に利用し、集団を安定的に組織する知恵だったのかもしれない。文庫版。

文庫
判型:文庫判
タテ148mm × ヨコ104mm
336頁
2004年6月9日
ISBN:9784480088642