ブッククラブ回 Online Store

  • 絶望からの新聞論

絶望からの新聞論

1,980(税込)

数量

南彰
地平社
国際NGO「国境なき記者団」が発表した2024年の「報道の自由度ランキング」では、対象180カ国・地域のうち日本は70位(前年68位、2010年11位)、G7最下位となった。この結果は、政治的圧力やビジネス上の利害関係、男女不平等などによって日本の報道メディアが権力の監視者としての機能を十分に果たせていない現状を表し、なかでも閉鎖的な記者クラブ制度や、2013年に強行採決で成立した特定秘密保護法は、報道機関の自由な取材・報道を阻み、国民の「知る権利」を侵害するおそれのあることがネガティブに評価された。デジタルシフトによって情報を入手する手段が多様化し、重大な岐路に立つ新聞メディア。元朝日新聞エース記者による本書は、現在のメディア環境を覆う「絶望」と向き合うことを出発点に、次世代により良い社会と健全なジャーナリズムを残すための希望を拓く。

単行本(ソフトカバー)
判型:四六判
216頁
2024年4月30日
ISBN:9784911256015