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  • VOICE OF STONE 聖なる石に出会う旅

VOICE OF STONE 聖なる石に出会う旅

1,980(税込)

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須田郡司
新紀元社
巨石ハンター、巨石写真家、石の語りべとして活動する著者は、国内や世界50ヶ国以上の聖地とされる場所をフィールドワークの場として撮影をつづけてきた。この写真集は、山岳霊地、神社仏閣、あるいは自然そのものである木や森、石や岩、遺跡、なかでも信仰の原初的な形態であるアニミズム的世界に惹かれ、世界中の石神たちの沈黙の声に耳を傾けた石巡礼の記録。この世とあの世、人と霊(スピリット)――異界への回路となる聖なる石と出会う本書で、悠久の流れに想いを馳せる。


《目次》
海外編
沈黙する先史の刻印―ケルト
生き残る太古の証―マダガスカル
太陽と石の邂逅―南米
海洋民族の記憶―ポリネシア ほか
大いなる神々の鼓動―インドネシア
遥かなるシャングリラ―中国・チベット
過去と未来の共存―インド

日本編
奥深き伝承の地―東北
天と地の絆―関東・甲信越
息づく神代の信仰―中部・近畿
古代からの啓示―中国・四国
未来への道標―九州・沖縄

《著者紹介》
須田郡司 Suda gunji
群馬生まれ。出雲市在住。写真家・巨石ハンター・VOICE OF STONE プロジェクト代表。雑誌カメラマンを経て独立。国内や世界50カ国以上を訪ね、聖なる石や巨石を撮影。日本石巡礼(2003~2006)、世界石巡礼(2009~2010)を行う。2004年より石文化の魅力を伝えるため「石の語りべ」講演活動を開始し全国で講演活動を展開中。ザ・ロックツアー「出雲の聖なる石を訪ねる」を主催。 著書:『VOICE OF STONE~聖なる石に出会う旅』(新紀元社、1999)、『日本の巨石~イワクラの世界』(星雲社、2008)、 『日本石巡礼』(日本経済新聞出版社、2008) 『世界石巡礼』(日本経済新聞出版社、2011) 『日本の聖なる石を訪ねて』(祥伝社、2011)


●アニミズムと巨石
※作者noteより引用 https://note.com/voiceofstone69/n/n200aa610f28b

アニミズム(animism)とは、ラテン語の「霊魂」を意味する アニマ(anima)に由来する語で、さまざまな霊的存在への信仰をいう
万物に霊魂、精霊が宿っていると考える観念・信仰であり、 動物や樹木はもとより山や岩のような無機物にも精霊が宿ると信じる考え方だ

古来日本には、森羅万象に精霊が宿っていると信じられ、 あらゆるところに精霊 = 神が宿って、人々を守っていると考えられてきた

日本では古より、神 ( 精霊 ) が降臨する巨石を磐座・石座・岩倉 ( いわくら ) と呼んだ 神宿る石神と共に、石が持つ永遠性、不動性の象徴として崇拝されてきた

巨石は、最もアニミズム的なモノといえよう

いま、まさに世界はアニミズムの復権が求められている

須田郡司 拝

単行本(ソフトカバー)
判型:A4変判
160頁
1999年8月5日