「新しい自分と出会える本」をブッククラブ回が独自にセレクトしました。
かつてブッククラブ回では選本集『新しい自分を探す本』を発行し、人が生きていく中で出会うさまざまなテーマごとに、厳選した書籍を紹介していました。
コンセプトは大きく変わることなく、場をオンラインに移しての再出発がこの『本のつめあわせ』です。
新しい自分を探したいときはもちろん、どんな本を手に取ればよいか迷ったとき、心に必要な何かを見つけたいとき、ぜひこのセレクションを覗いてみてください。
「本のつめあわせ 心に必要な何かを見つけたい人へ」
《ふと身のまわりを見渡して見ると、鳥や昆虫たちは、限られた環境の中でも自分たちの生活を確保しようと、工夫して生きています。木々を見ると、それは風に逆らわず心地よく漂っています。私たちが心を開きさえすれば、自然はいろいろなことを教えてくれるのです。》
―つめあわせの内容―
■センス・オブ・ワンダー
レイチェル・カーソン / Science―自然
早くから環境問題に取り組み、現代文明に警鐘を鳴らしてきた著者が、すべての人が生まれながらに持つ「センス・オブ・ワンダー」、つまり「神秘さや不思議さに目を見はる感性」を、いつまでも失わないでほしいという願いを込めた本書。嵐の夜の海の荒々しい興奮、夏の森の散歩で出会う岩やシダ…。生きることの喜びを思い出させてくれる。
■デレク・ジャーマンの庭
デレク・ジャーマン 著、 ハワード・スーリー 写真 / Art―アーティスト
映画監督でも知られるデレク・ジャーマンは、その性と暴力を扱った作品とは裏腹に、私生活では、原子力発電所に面した荒涼とした石だらけの原野に、貝、流木、古道具、原生植物などを用い天国のようなすばらしい庭を築き上げた。本書は、彼が死を迎えるまでに、庭がどのように作られていったのかを本人が記録したもの。
■海・呼吸・古代形象
三木成夫 / Body―身体論
人間は母親の体内にいる時、「えら」で呼吸する魚類そのものであり、我々の現在の姿形は、この過程を抜きにして語る事はできない。心と内臓の動きと関係性、呼吸、成長など身体機能の根底にある、変容する命の営みや仕組みを鮮やかに提示する、著者のライフワーク。
■自然と象徴
ゲーテ / Science―自然
人間が自然をどうとらえてきたかを考えると、古来から自然との共存を軸にした東洋思想や、自然を支配しようと試みてきた人間の優位性をかかげる西洋など、文化や時代によって違いがある。そもそも人間を自然の内部と見るのか、外部と見るのかでその判断はわかれるところであるが、意志を持った存在である人間にとって、自然界は矛盾に満ち満ちた世界であると言えるだろう。人間を自然の一部と見るならば、人間が作り出す人工物でさえ、また自然と見ることができる。要は、視点をどこに持っていくかということだ。このようにして、人間は際限の無い思考の世界に入っていき、自分で「ここまで」と、とりあえずのゴールを決めない限り、考え続ける。詩人、文学者として名高いゲーテであるが、自然科学の分野でも多くの論文を残している。その自然観は科学的な見地に片寄る事なく、直観や神秘主義的な考えも反映された、独自なものである。卓越した知性が、自然と向き合った時、何を感じるのか。その感覚は、現代においても色あせることなく、読む者に感銘を与える力を持っている。
■すべてのひとに石がひつよう
バード・ベイラー 著、ピーター・パーナル 画 / Art―絵本
「あなたは、自分の石を持っていますか?」。1974年に刊行され、世代を超えて読みつがれてきた名著の新装版。石は、生きている小さな地球。自分で見つけて、いつまでも永遠に、大切にできる石とめぐり会うための10のルールを教えてくれる。自分の石を見つけたとき、なぜ「すべてのひとに石がひつよう」なのかが、わかるのかもしれない。
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