ブッククラブ回 Online Store

  • 新・出雲國まこも風土記

新・出雲國まこも風土記

770(税込)

数量

人とまこものケミストリー
田中文夫
今井出版
真菰(まこも)はイネ科の多年草で、茎や葉は2メートル以上にも達する水辺の植物。縄文時代中期の竪穴式住居から真菰の種が発見されており、稲より以前から日本で自生していたと考えられている。有名な出雲大社の大きな注連縄は稲わらが原料だが、本殿や瑞垣の中にあるお社の注連縄は、この真菰で作られている。毎年6月1日に行われる凉殿祭では真菰神事が行われ、この時道に敷かれ、國造が踏み歩いた真菰をいただくと、無病息災、五穀豊穣を賜るといわれている。また浄化力に優れ、邪気を祓うとされており、結界、注連縄を作るほか、産地では日用品として円座やむしろ作りにも使われていた。

こうした真菰についての古典への記述に始まり、真菰に発生するマコモタケと黒穂菌について、葉の機能や植物としての浄化力など、真菰にまつわる文化や歴史、健康的機能や栽培者の情報まで、真菰の総合的な情報を凝縮した一冊。

単行本(ソフトカバー)
判型:A5判(148×210)
65頁
2020年3月13日
ISBN:9784866111858

関連商品